
白みりんの歴史や製造工程を学び、体験できる「流山市白みりんミュージアム」(流山市流山3)が3月29日、オープンした。
同館が位置する流山本町地域は、江戸時代に舟運や醸造で栄えた流山の中心地で、白みりんは同地域で生まれた。同館は白みりんの魅力発信、流山本町の回遊促進、住民の郷土愛の醸成などの目的で流山市が設立した。「流山ツーリズムデザイン」が指定管理者として運営する。施設面積は600平方メートル。
「流山白みりん」の誕生の秘密や、流山の醸造業の発展の歴史、みりんの製造工程、みりんを使ったレシピなどを、パネルや映像、体験を通じて紹介する。
館内のキッチンスタジオ「かもしアエール」では、みりんとみりんかすできな粉の菓子を作る、みりんでドレッシングを作るなどの体験を用意。料金は550円(要予約)。ミュージアムショップ「ながれやまぐるり」では、白みりんを使った調味料やスイーツ、限定グッズ、流山本町の土産物などを販売。併設の飲食スペースで、白みりんを使ったソフトクリームやコーヒーを提供する。
川浦智子館長は「流山が育んできた素晴らしい発酵醸造文化である白みりんについて、その価値や楽しさを、学びと体験を通じて次世代へと伝えるための施設。みりんおけの中で豊かなみりんが醸造されるように、ミュージアムに集まった方々が醸し合い、ミュージアムから地域へと人の流れが広がり、新しい価値やつながりが生み出されるような場所にしていきたい」と話す。
開館時間は9時~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は一般=300円、高校生以下=150円、未就学児無料。入場にはウェブサイトで予約が必要。予約に空きがある場合は当日券を券売機で販売する。