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松戸市立博物館で「小金城と根木内城」展 2つの城跡から戦国時代の町の姿知る

1962(昭和37)年に行われた小金城の本城(ほんじょう)地区の発掘

1962(昭和37)年に行われた小金城の本城(ほんじょう)地区の発掘

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 松戸市立博物館(松戸市千駄堀)の企画展示室で1月11日~3月22日、収蔵資料展「小金城と根木内城」が開催される。

根木内城の障子堀(しょうじぼり)

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 大谷口歴史公園、根木内歴史公園として現在市民の憩いの場となっている城跡の、本来の姿を振り返る同展。残された道具や古文書などを通じて、戦国時代当時の松戸市周辺の町の様子を紹介する。

 前半は、小金城跡と根木内城跡の発掘調査で発見された陶磁器、土器、漆器などの生活用具を中心に紹介する。道具の使われ方が確認できるよう、同じ戦国時代の絵巻物「酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)」の写真を拡大して一緒に展示する。

 後半は、昨年8月に市の文化財に指定された「西原文書(もんじょ)」と「豊前(ぶぜん)氏古文書」など古文書計13点を紹介。マンガや地図を使うなど解説に工夫を凝らし、下総国や東国の戦国時代、庶民がどのような立場に置かれていたかを知ることができる。

 2つの城跡の大型模型を並べて展示し、古い空中写真、発掘時の遺跡写真などとともに、2つの城の役割などを解説する。同館学芸員の中山文人さんは「見せる工夫を凝らした。ぜひ見てもらいたい」と来館を呼び掛ける。

 関連行事として、1月19日・2月1日・3月22日は学芸員による展示解説会を行う。(14時~14時40分。展示室前で参加受け付け)。3月15日は野外見学会「小金城・根木内城を歩く」(12時30分~16時、荒天時は3月21日に延期)を行う。野外見学会の参加申し込みは同館ウェブサイトと往復はがきで受け付ける(2月1日~27日)。

 開館時間は9時30分~17時。入館無料。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)、1月24日、2月28日休館。

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