松戸市自立相談支援センター(松戸市根本、TEL 047-366-0077)が4月で開所から1年を迎えた。同センターは松戸市より委託を受け、松戸市社会福祉協議会が運営を行っている。
昨年4月、「生活困窮者自立支援法」が本施行され、全国の福祉事務所が設置されている自治体に相談窓口が設置された。同法は増加する生活保護世帯や困窮状態に陥っている人々、あるいは将来的に困窮状態に陥りそうな人々のセーフティーネットとして制定された。
同センターでは、働きたくても働けない、住むところがないなど生活全般にわたる困り事の総合相談窓口として相談を受け、必要に応じて「住居確保給付金事業」「就労準備支援事業」「一時生活支援事業」「子どもの学習支援事業」「家計相談事業」を活用しながら、課題解決に向けて寄り添いながら支援を行っている。
昨年度、同センターに来所し継続支援につながった人は約270人。毎月約90人の相談を受けている。来所者の多くは収入がなくなって生活費に困っていたり、家賃滞納や就労に関する悩みを持っていたりする人が多い。中には既存の経済的支援策が利用できない場合もあり、支援の難しさがあるという。
同センターの主任相談支援員の平松富雄さんは「生活状況などの中から相談者が何を求めているのかを把握することが大切。大きな問題があると、それにとらわれてしまい、相談者の抱える問題の全体像が見えなくなることもある。今後は問題抽出能力を向上させていきたい」と話す。「相談者の立場で問題解決を図るよう心掛けているので、生活や仕事など、困っていることがあれば利用してほしい」とも。
開所時間は9時~17時(土曜・日曜休み)。電話で事前予約が必要。