「科学と芸術の丘2021」が10月16日・17日、国指定重要文化財の戸定邸(とじょうてい、松戸市松戸)とその周辺で開かれる。
スペイン・バルセロナ市を拠点とするデザイナー集団、The Remixersが野菜や果物の皮などの食品廃棄物を使って開発した新しい素材などを展示する(撮影:Fab Lab Barcelona)
文化を軸とした都市ブランドづくり、クリエーターやアーティストが活躍できるまちづくりを掲げて松戸市が展開する取り組みの一環として、2018(平成30)年から毎年開催している科学・芸術・自然をつなぐ国際フェスティバル。4年目となる今回は「OPEN CITY-触発する街-」をテーマに、国内外のアーティストによる作品展示やワークショップなどをリアル会場とオンラインで展開する。
市文化観光国際課の四戸俊也さんは「常に新しい文化や技術を暮らしに取り入れたグローバルな先駆者の一人である徳川昭武(あきたけ)の革新の歴史が残る戸定が丘を舞台に、世界で活躍し時代を切り開く研究機関や研究者、アーティストたちが、最先端のテクノロジーやアートを披露して、新たな未来の可能性を提案する場」と説明する。
作品展示は、スペイン・バルセロナ市を拠点とするデザイナー集団「The Remixers」が野菜や果物の皮などの食品廃棄物を使って開発した新しい素材などを展示する「“Remix El Barrio”, Food waste biomaterials design」、現代美術家のAki Inomataさんによる、ビーバーの飼育エリアに角材を設置し、かじられた木を集めた作品「彫刻のつくりかた」など5つ。展示に関わる研究者やアーティストのトークをオンラインでライブ配信する。
ワークショップは千葉大学大学院・応用昆虫学研究室の教授や学生と共に戸定が丘の庭園を見て回り、植物や潜んでいる昆虫を探す「科学と芸術の丘探検隊2021」など3つあり、10月1日から参加申し込みを受け付ける。
四戸さんは「世界や日本で活躍する研究者やアーティストの作品を展示するので、楽しんでもらえれば」とアピールする。
開催時間は、16日=10時~16時30分、17日=10時~16時。参加無料(戸定邸は入館料が必要)、雨天決行。