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松戸戸定歴史館で収蔵品展 松戸徳川家の生活を紹介

武定の妻・繍子に皇室から遺贈された黒漆凰菱文手箱

武定の妻・繍子に皇室から遺贈された黒漆凰菱文手箱

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 戸定歴史館(とじょうれきしかん、松戸市松戸)で2月1日から、通常展「プリンス・トクガワ-松戸徳川家の調度品-」が開かれている。

仏ウージェニー皇后から昭武に贈られた銀製たばこ入れ

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 江戸幕府第15代将軍徳川慶喜の異母弟、徳川昭武(あきたけ)が隠居後の後半生を過ごした邸宅、戸定邸(国指定重要文化財)に隣接する戸定歴史館。今回は、昭武の息子、武定(たけさだ)が子爵になるに当たって創設された松戸徳川家に、本家である水戸徳川家から譲られた屏風(びょうぶ)、食器類、文房具、美術工芸品などの調度品の中で、これまで公開する機会が少なかったものを中心に展示。松戸に暮らした徳川昭武一家の生活を紹介する。

 展示品には、源氏物語図屏風(一対)をはじめ、フランス皇帝ナポレオン3世の皇后ウージェニーから昭武に贈られた銀製たばこ入れ、武定の妻・繍子に遺贈された黒漆凰菱文(おおとりひしもん)手箱(伏見宮博恭王妃經子遺品)、庭園の登り窯で昭武が焼いた陶磁器「戸定焼」の手あぶり(小型の火鉢)などがある。同館の小川滋子さんは「数年ぶりに『源氏物語図屏風』を展示するほか、新収蔵資料、初公開の品もあるのでご覧いただけたら」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は一般=150円、高校生・大学生=100円、中学生以下無料。6月21日まで。

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