ウイグル料理店「ローズジャンケンケバブ八柱店」(松戸市日暮1、TEL 070-6995-4656)が3月8日、新京成線八柱駅の駅ビル「八柱駅第1ビル」1階にオープンした。
JR常磐線・武蔵野線新松戸駅前で2017(平成29)年から営業する「ローズジャンケンケバブ」(新松戸1)の姉妹店。イスラム教の戒律に沿って処理されたことを認める「ハラル認証」を受けた食材を使っているという。店舗面積は約7坪。席数はテーブル4卓16席。
店主のハリマト・ローズさんは中国の新疆ウイグル自治区の出身で、東京電機大学大学院の留学生として2005(平成17)年に来日。ローズという姓は、イスラム教の行事「ラマダン」(断食月)が終了したことを祝う「ローズ祭」に由来するという。「ローズという言葉にバラという意味もあるのは日本に来てから知った」と笑みを見せる。
ローズさんは2013(平成25)年ごろから、南流山駅前でケバブなどの移動販売を始めた。「当時、勤め帰りに疲れた顔で店に来るお客さんが多いことが気になったので、楽しい気分になっておいしく食べてほしいと思い、じゃんけんをしてお客さんが勝ったらケバブの肉を山盛りにして提供する企画を始めた。店名の『ジャンケン』もその企画から名付けた」と振り返る。
メニューはケバブサンド(3種、650円~800円)、ラム肉の串焼き(300円)など新松戸店と共通の料理のほか、手延べ麺にラム肉、野菜などを炒めた具をのせた「ラグマン」(2種類、中盛り各1,200円)、ラム肉のだし汁でニンジンと一緒に炊いた米飯を炒め、ラム肉をのせた「ウイグルポーロ」(中盛り880円)、あんにラム肉を使った肉まん(300円)など、八柱店独自の料理も展開する。
ローズさんは「ウイグル料理は、塩だけ、または塩とこしょうなど、シンプルな味付けで素材の味を生かしていて、その点が和食に近いと思う。ミニサイズのケバブ、ラム肉の串焼き、ビールの『お疲れセット』など、新しいメニューも随時追加するので、食べてみてほしい」とアピールする。「店を通してたくさんの日本人と知り合い、仲良くなれたらうれしい」と期待を寄せる。
営業時間は11時~23時。