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松戸・小金原に洋菓子店 野菜の風味を生かしたケーキ「迷う楽しみ」

「パティスリーおもちゃ箱」の店主でパティシエの内田裕希さん

「パティスリーおもちゃ箱」の店主でパティシエの内田裕希さん

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 洋菓子店「パティスリーおもちゃ箱」(松戸市小金原6)が小金原中央商店街にオープンして1カ月がたつ。

「野菜のショートケーキ」と「ねぎのティラミス」

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 20種類のケーキの半数が食材に有機栽培で野菜を生産する「自然野菜のら」(千葉県我孫子市)の野菜を使用する同店。11月12日にオープンした。店主はパティシエの内田裕希さん。洋菓子店勤務を経て、店主から誘われ柏市のレストラン「table beet(テーブルビート)」に入り、デザート担当として腕を振るった。同レストランは、今年2月、閉店した。

 内田さんは「閉店まで勤めた約3年の間に野菜を使ったケーキを作り始めたのが、今の店のベース。閉店後、9カ月の準備期間を経て独立を考えた時は、今まで働いてきた店と同じ柏市で創業しようと思ったが、働いている姿を子どもたちに見せたい気持ちもあり、自宅の近くでの開店を決めた」と話す。

 内田さんの店には、地元住民を中心に小学校高学年から80歳代までの幅広い年齢層の人がケーキを買いに来るという。「ねぎのティラミス」(500円)はピューレにしたネギと刻んだネギをスポンジケーキに混ぜ込み、焼きネギと白髪ネギをトッピングしたティラミス。「野菜のショートケーキ」(520円)は中央の層に季節の野菜のムースを使用。現在は、ホウレンソウ、コマツナ、シュンギクを使う。ニンジン、ビーツ、タマネギなどの野菜も材料にケーキを作る。

 内田さんは「店名は、子どもがおもちゃ箱から何を取り出して遊ぼうかと迷うときのように、迷うことを楽しんでほしいと思い名付けた。例えば誰かの誕生日だから、あるいはモンブランが食べたいからなど、はっきりした目的があって店に来るのではなく、来てから迷う楽しみを見付けてもらえたらうれしい。そのためにも商品数を増やしたりイートインスペースを設けたりするなどの新しい試みも徐々に始めたい」と意気込む。

 営業時間は10時~18時。火曜・水曜定休。

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