再生家具室「リユース工房 くりんくる」(松戸市七右衛門新田)が10月30日、松戸市リサイクルセンター内にオープンした。
松戸市の各家庭から出された粗大ごみのうち、使える物をリユース品として再生・販売する同施設。施設名の「くりんくる」は松戸市のごみ減量シンボルキャラクター「クリンクルちゃん」から名付けた。
リサイクルセンターに集められた粗大ごみなどの中から、使用可能なものを同センターの職員が選別。その後、障がい者就労施設を運営する社会福祉法人「まつかぜの会」と「松里福祉会」に無償で譲渡し、両施設の利用者が同センター内で清掃・補修を行って販売する。
松戸市環境部廃棄物対策課の柳澤秀和さんは「障がい者就労施設利用者による、粗大ごみの再生・販売は2018(平成30)年から行っているが、これまではごみ処理施設から就労施設に持ち帰ってもらわなければならなかった。今年4月のリサイクルセンターが運開始に伴い、一室を貸し出すで譲渡から販売までセンター内でできるようになった」と話す。
「リユース品の売り上げは、再生に携わる障がい者就労施設利用者の収入になる。障がい者の自立支援と、市の粗大ごみ減量を同時に推進できる取り組みで、県内では初めて」とも。
リユース品の一部は、地域情報サイト「ジモティー」内の「松戸市 リユース工房」アカウントに出品し、問い合わせなどに対応する。柳澤さんは「くりんくるの営業は日曜のみだが、障がい者就労施設を運営する法人の事業所で平日に受け取ることもできる。うまく活用してもらえたら」と話す。
「松戸市内では年間3000トンの粗大ごみが発生している。市民の方々には『リユース工房 くりんくる』を訪れて掘り出し物を探していただくと同時に、松戸市のごみ問題にも意識を向けていただき、自身がリユースやリサイクルに取り組むきっかけにしてもらえたら」と呼びかける。
営業時間は日曜=10時~15時。