松戸の「グラフィックデザインオフィス」(松戸市松戸)で6月28日~7月6日、「アナザー・ピース展」が開催された。同オフィス代表の佐藤大輔さんがグラフィックデザイナーとして活動してきた8年間の作品を時系列に紹介した。
「アナザー・ピース展」で地元のこだわり野菜で知られる「タケイファーム」の依頼で制作した作品パネルと佐藤大輔さん
2006年、グラフィックデザインの世界に足を踏み入れた佐藤さん。始めたころは名刺のデザインコンペに参加して腕を磨いたという。常盤平団地の地域音楽イベント「トキサイ」のポスターのデザインをきっかけに地元で徐々に活動の場を広げた。
会場となったオフィスのある建物は別名「MADマンション」。2012年、「MAD City」で知られる「まちづクリエイティブ」(松戸市本町)から現状回復不要で自由にリノベーションできる物件として紹介され、自らDIYでリノベーションに挑戦した。
「イメージするレイアウトに合わせてかもいや押し入れを取り除き、クロスとフローリング以外は全て自分でやった。2年ほど経つが、入口のブルーの壁は個展が終わったら別の色に変える予定」という。
作品は時系列に並べた作品のほか、こだわり野菜で知られる地元「タケイファーム」の依頼で制作した「野菜を美しく見せた」というポストカード49枚と、その中の2点をパネルにして展示。佐藤さんのデザインの仕事は、「名刺」「チラシ」「ポスター」「CDジャケット」「食品ラベル」「バッグ」「Tシャツ」など多岐にわたる。
「このようなグラフィック作品の個展は珍しいと思う。勉強と経験を重ねながらやってきたこの8年間の軌跡を自分自身で俯瞰してみたかったのと、お世話になったクライアントへの感謝の気持ちを込めて開いた」という。