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新松戸のかんきつ農園が今季販売開始 レモン、みかんなど3月まで

(左から)鵜殿シトラスファーム代表の鵜殿敏弘さん、長男の崇史さん、弟の芳行さん

(左から)鵜殿シトラスファーム代表の鵜殿敏弘さん、長男の崇史さん、弟の芳行さん

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 「鵜殿(うどの)シトラスファーム」(松戸市新松戸6)が9月18日、今シーズンの販売を始めた。

鵜殿シトラスファームの直売所「MONPE」

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 代表の鵜殿敏弘さんが、妻の優子さん、弟の芳行さん、長男の崇史さんと共に運営している同園。新松戸エリア(幸谷、大金平)の畑でレモンを中心にかんきつ類を生産しており、ラベルに「新松戸産」と記載していることから、いつしか「新松戸レモン」と呼ばれるようになったという。レモンのほか、温州みかん、甘夏、ブラッドオレンジなどを生産しており、収穫時期がそれぞれ異なるため、販売は翌年3月まで続く。

 鵜殿さんは「父親の代から新松戸で花卉(かき)や野菜を生産していたが、同じ作物を栽培し続けると連作障害で収穫量が減ってしまうことに悩んでいた時に、弟の芳行が経営していた園芸店からもらったレモンの木を畑に植えたところ、よく育ったので住宅地の中でも育てられてある程度収益にもなると思い立ち、10年ほど前にレモンの栽培を始めた」と話す。

 同園で生産しているレモンの品種はマイヤーレモン。若い果実は果皮が緑色で、熟すにつれて黄色くなる。かんきつ類の木にはチョウやガの幼虫が付きやすいが、成虫を光でおびき寄せる捕虫器で虫害を防止するなどの工夫を施して、幸谷の畑では無農薬、新松戸東と大金平の畑では低農薬(開花前のみ農薬2回使用)で栽培しているという。ワックスや防かび剤は使わず、残留農薬の有無についての試験結果報告書は同園のウェブサイトに掲載する。

 鵜殿さんは「マイヤーレモンは比較的寒さに強い品種だが、木が小さいうちは寒さで枯れてしまうこともある。昨シーズンは農園全体で7~8トンの収穫があったが、今後は木を大きく強くして良い実を多く実らせることに注力して、数年後に年間約15トンの収穫を目標にしている。国産レモンは広島や愛媛が有名だが、松戸とは気候が違うので栽培方法のお手本がない。今も試行錯誤しながら栽培している」と話す。

 新松戸レモンは、2018(平成30)年にオープンした直売所「MONPE」(モンペ)で販売するほか、松戸市、柏市、船橋市などの日本料理店、居酒屋、ケーキ店への販売、東京・赤坂アークヒルズで毎週土曜に開かれている「ヒルズマルシェ」にも出店している。

 「MONPE」の営業時間は10時~17時。月曜定休(祝日の場合は翌日)。

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