松戸市が運営するデリバリー事業「まつタク出前便」のサービス期間が9月30日まで延長され、配達範囲も5キロ以内に拡大された。
「まつタク出前便」は、松戸市内の飲食店からタクシーで商品を配達するサービスで、登録飲食店の商品を1,000円以上注文した場合に利用できる。6月30日時点で、52の飲食店、9つのタクシー事業者が登録し、計361件の利用があった。開始当初は5月22日から6月30日までの期間を予定し、配達範囲は店舗から3キロ以内だった。
サービスを利用するには、配達希望時刻の2時間前までに、登録飲食店へ電話で商品を注文する。商品はタクシードライバーが配達希望場所の付近まで配達する(玄関先までではない)。ドライバーから到着の電話連絡を受けたら、タクシーから商品を受け取って代金を現金で支払う。配送料は松戸市が負担する。商品の状態を安定させるため、各車両に保冷バッグが備えられている。
事業を市から受託する松戸市観光協会の担当者は「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための外出自粛や社会的距離の確保への取り組みにより利用者が減少したタクシー事業者と、営業自粛で利用者が減少した飲食店に対する支援、および飲食物の宅配を求める市民ニーズに応えるために導入された」と話す。
「緊急事態宣言が解除され、段階的に通常の生活に戻りつつあるが、引き続き感染者の増加が懸念されることから、継続を求めるタクシー事業者、飲食店、利用者のニーズを踏まえ、状況を見ながら最長9月末まで延長することになった。7月からは配送できる距離が拡大され、飲食店、利用者の皆さまにとってさらに利便性が向上するので、積極的に活用してほしい」とも。
登録飲食店の連絡先、配達メニューの一例、配達受付時間は、「まつタク出前便」のウェブサイトで案内している。