松戸市文化ホール(松戸市松戸)で12月16日、プリン・パニチュパンさんの滞在制作展「Too Slow to See」が始まる。
タイ出身で米国在住デザイナーのパニチュパンさんは、アーティスト・イン・レジデンス「PARAISE AIR」(松戸市本町)の「ロングステイ・プログラム2016」で来日。3カ月間滞在して「地球温暖化」テーマに作品制作を行ってきた。パニチュパンさんは「デザイン思考」の手法を使い、市民とのワークショップを通じてストーリーやアイデアを基に体感型作品を制作した。
デザイン思考とは問題解決やイノベーション創出のための思考方法で、人々の気づいていないニーズを探り出すことで、飛躍的な発想を生み出す考え方。市文化観光国際課の高松久美子さんは「『地球温暖化』は多くの人にとって身近なテーマではない。アートを通じて一人一人がこのテーマをあらためて考えることによって何らかの行動のきっかけになれば」と話す。
当日は、聖徳大学(松戸市岩瀬)児童学科大成ゼミの学生らによる、パニチュパンさんがレクチャーした「デザイン思考」の手法を基に、子どもたちと楽しみながら「地球温暖化」を考えるワークショップ「キッズプログラム『しろくま図工室』」を行う予定。
開催時間は、滞在制作展=10時~18時、キッズプログラム「しろくま図工室」=13時~15時。入場無料。12月18日まで。