松戸商工会議所(松戸市松戸)で7月13日・14日、市内事業者を対象とした「中間的就労導入説明会」が開催される。主催は、松戸市とNPO法人ユニバーサル就労ネットワークちば(松戸市根本)。
「中間的就労」は、働きづらさを抱える人がステップアップをしながら就労を目指すシステムで、千葉県では同NPOの母体である社会福祉法人「生活クラブ風の村」が2015年から「ユニバーサル就労システム」として活用。同NPOでは地域の介護福祉事業所などと連携し、これまで約70人に対して就労サポートを行ってきた。
「生活クラブ風の村」によると、中間的就労の取り組みは、生活困窮者自立支援制度の就労訓練事業モデルとして全国的に普及が進められているが、近年は人材不足に悩む福祉事業所にとって人材確保の手法の一つとしても注目され始めているという。
同説明会では中間的就労や生活困窮者自立支援制度の就労訓練事業の概要、実際に中間的就労を導入している事業所の事例などを交えながら、具体的に同システムの導入をイメージしてもらうことが目的。参加対象は主に事業所の人事担当者で、就労支援関係者、福祉関係者など興味のある人であれば誰でも参加できる。
「ユニバーサル就労ネットワークちば」の柴山優太さんは「全国的に見て、中間的就労の取り組みはまだまだ始まったばかり。日本では将来的に労働力が減少していくこともあり、より多くの人が働ける環境を作り出す中間的就労を活用してほしい。知名度を上げて、導入する事業所が増えてくることを期待している」と話す。
参加申し込み方法は松戸市ホームページで確認できる。