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松戸の歯科併設「再生医療研究センター」が9周年 失った組織の再生も

「インプラント・再生医療研究センター」センター長で歯科医の加藤嘉哉さん

「インプラント・再生医療研究センター」センター長で歯科医の加藤嘉哉さん

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 加藤歯科クリニック(松戸市北松戸2)に併設される「インプラント・再生医療研究センター」が、9月で開所9周年を迎える。

インプラント・再生医療研究センターのオペ室。機材はスウェーデン製にこだわっている

 松戸で唯一の歯周病認定医による包括治療が受けられる同センター。 歯周病治療、自らの血液を使って歯周病で失った骨を取り戻す再生歯科医療と失った歯の代わりに骨に埋め込むインプラント治療を行う。

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 同センター長で歯科医の加藤嘉哉さんは「歯周病の治療は、かかりつけの医師に紹介状を書いてもらい大学病院で受けることが多いが、大学病院は歯周病・再生医療・インプラントが別々の科に分かれ、その都度別の科で別の医師に診てもらうことになる。患者は時間も取られ精神的にも落ち着かない。科と科の連携がうまくいかないこともある」と話す。

「かかりつけの歯医者でゆったり落ち着いて治療が受けられる、そんな場所が作りたかった」と加藤さん。

 加藤さんは東京医科歯科大学で臨床歯科を学んだ後、大学病院に勤務。アメリカのミシガン大学でインプラント、スペインで再生歯科医療、スウェーデンのイエテボリ大学で歯周病治療を学び、2006年9月にイエテボリ法歯周病治療を基本とした同センターを立ち上げた。

 治療前には緊急の場合を除き、カウンセリングで歯や歯茎の状態、生活習慣や持病、日常的に服用している薬などを聞き取る。歯科用CTスキャンで歯と顎の撮影をして確認。さらにカメラで全身写真の撮影を行い、体のゆがみを診る。

 加藤さんは「体のゆがみから顎がずれ負担がかかり、歯にひびがはいり、ひびから菌が入り虫歯や歯周病を引き起こすことがある。原因を伝えた後に、根本から治療するか症状が出ているところだけ治療するかは患者が選ぶ。原因を伝えなければ選ぶこともできない」と説明する。

 「抜く・切るは最後の手段」というスカンジナビアスタイルの治療法を徹底。緊急に必要な治療を行った後は担当の歯科衛生士が付き、歯磨き指導と歯石のクリーニングにじっくり時間をかける。歯石の除去は最も痛みの少ない超音波の機械を使って行う。歯茎を自力で回復させ、どうしても必要な部分のみ外科手術を施す。

 オープン9周年を迎え、加藤さんは「新しいスタッフに『自分の考え』『どんな思いで同センターを運営しているか』を書いた紙を渡したり、穏やかな気持ちで治療を受けてもらえるように中庭を作って診察室の窓から見えるようにしてきた」と振り返り、「失った歯は元に戻らない。残った歯と組織を整えることに力を入れるとともに、痛くなる前に気軽に来てもらえる歯科医を目指したい」とアピールする。

 診療時間は、9時~12時30分、15時~19時(水曜は18時まで、土曜・日曜は17時まで)。休診日は木曜・日曜・祝日。毎月第3水曜は午後休診。