女性のための居場所事業として本年度から始まった「野の花カフェ」の第3回が市男女共同参画センター「ゆうまつど」(松戸市本町)4階ホールで7月21日に開かれる。
松戸市男女共同参画課の宮島吉恵さんは「困難や孤立感を抱えた人はもちろん、日常の中で自分の時間が持てない、知り合いが少ないと感じる人が、スタッフや他の参加者と緩やかにつながることや、安心して自分の時間を過ごすことで、不安感や孤立感の解消につながる場にしたい」と話す。
イベント名は、「存在感の大きな花ではないけれども個性豊かで生命力の強い野の花のように、いろいろな場所で一生懸命に生きている女性が、それぞれの個性を咲かせながら、内に秘めている本来の力を発揮できるようなサポートができたら」という思いから付けたという。
カフェコーナーで用意する飲み物を飲んでくつろぐ、「ゆうまつど」図書コーナーの本を読む、参加者同士で交流するなど、自由に過ごせるのが特徴。困り事や悩みの相談も受け付ける。キッズコーナーではスタッフによる子どもの見守りを行う。
5月に行った第1回は平日午前の開催で約20人、6月の第2回は日曜午前にシングルマザーを対象とした交流会を開き、5人が参加した。参加者へのアンケートには「子どもを見てくれる方がいて息抜きになった」「さまざまな人と話せてリフレッシュできた」「また参加したい」などの回答があったという。
今回は、仕事や子育て、介護などで日中に自分の時間が取れない人も参加しやすいよう夜間に開催。先着10人を対象に「アロマ香るスキンケアジェル作り」のワークショップを行う。今後も月に1回、さまざまな対象者を想定し、曜日や時間を変えて行う予定。
宮島さんは「女性は自分のために時間を使うことに抵抗があるという人もいるが、まずは自分のための時間をつくって『野の花カフェ』に来てもらいたい。困り事などがなくても気軽に参加して、手作りに挑戦する、参加者とおしゃべりするなど、リフレッシュできる居場所として利用してもらえれば」と呼びかける。
開催時間は18時~20時。参加無料。