多世代向けシェアハウス「みかんハウス」(松戸市常盤平1)で7月10日、哲学カフェ「みかんハウスの朝モヤ」が開かれた。
「哲学」をテーマに、参加者らが対話や議論をオープンな場で行う「哲学カフェ」。ルールや定義は主催者によって異なる。フランスが発祥とされており、日本でも大学や地域のカフェなど自由な形で開かれている。
松戸で行われた同イベントの進行役を務めた坂本浩史朗さんによると、同イベントはクルミドコーヒー(東京都西国分寺市)で開催されたのがはじまりという。正解のないさまざまなテーマについて、相手の考えを聞き、自分の考えを話し、見つめなおす時間を過ごすことを目的としており、イベントが終わった後も「モヤモヤ」が残るため、「朝モヤ」と名づけた。
松戸では6回目の開催となり、この日は10人が参加した。前半の1時間は参加者から日頃疑問に思っていることを「問い」として集め、その中から後半の1時間でテーマを1つに絞りこみ、「話すよりも聞くことに意識すること」「違いを楽しむこと」の2つのルールで対話を進めた。
今回は「批判って何だろう」「どれくらい働くのがちょうどいいのか」「大学は必要か」「より多くの人のためになることは、リターンが少ないのか」「人生におけるコスパとは」など12テーマが挙げられ、その中から「どうしたら行動に移せるのか」のテーマで話し合いを行った。
参加者からは「誘われて来た。普段、あまり自覚はしていないが、参加者から出たテーマはどれもなるほどと思うものばかり」「自分とは違う考え方をする人もいて、とても刺激になった」「明日から少し違う見方をして生活できるのではと思えた」「次は誘われたからではなく、自分から参加してみたい」などの声が聞かれた。