一般社団法人KOYOクラブが、ロケット教室を12月7日に千葉県立特別支援学校流山高等学園(流山市野々下2)で開く。
ロケットは約40メートルの高さまで飛んだ後、パラシュートが開いてゆっくり落下する
同法人は、同校生徒の保護者によって2000(平成12)年に設立された「親の会KOYOクラブ」が起源。障害者の就労支援、生活相談、生涯学習に関する事業や、障害者の福祉向上のための啓発・広報活動などを行っている。2023年に、ドラマ「下町ロケット」のモデルとなった植松電機(北海道赤平市)社長の植松努さんを招いて講演会を開いたことをきっかけに、植松さんが運営するロケット教室を授業の一環として取り入れた。
昨年からは、一般の人にKOYOクラブを知ってもらうこと、障害への理解を深めてもらうことなどを目的に、障害のない子どもを主な対象としてロケット教室をこれまでに4回行っている。同時に、障害のある子ども向けのプログラム・教材づくりも進めているという。
同教室では、本物のロケットと同じ原理で飛ぶモデルロケット「α-7」のキットを使い、参加者それぞれがパーツを組み立ててロケットを作る。体育館でロケットを製作した後、グラウンドで飛ばす。作ったロケットは持ち帰ることができる。
同法人理事の伊藤夕起子さんは「植松さんの『どうせ無理、という言葉は人の可能性を奪う。だったらこうしてみては、という言葉は人の可能性を広げる』という考えに賛同してロケット教室の開催を続けている。自分の力でロケットを作って飛ばすことで、『初めてのことができたときの喜び』と『自分を信じる力』を育む体験をしてみては」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~13時。参加費は4,500円。対象は小学生以上。定員は25人。申し込みはウェブサイトのフォームで受け付ける。小雨決行、雨天・荒天中止。