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松戸・聖徳大学の学生が壁画制作 市立保育所の壁を明るくカラフルに

1階の入り口付近壁画の制作風景

1階の入り口付近壁画の制作風景

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 聖徳大学(松戸市岩瀬)の学生たちが制作した松戸市立六実保育所(六高台)の壁画が8月21日、完成した。

2階トイレ周辺の壁画制作風景

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 同大学教育学部児童学科大成ゼミの4年生が「六実保育所壁画プロジェクト」と題し、同保育所内でアクリル絵の具などを使い制作した。壁に明るくカラフルな絵を描くことで、園児がより楽しく生活でき、創造力を育む環境にするのが狙い。同保育所に勤務する保育士の谷内ますみさんが、同大学の教職大学院の修了生であることが縁で実現したという。

 谷内さんは「松戸市内の親子向け施設で壁画を目にし、園児たちが楽しく過ごせるような絵を自分の勤める保育所に描いてもらえたらと大成先生に相談した」、大成哲雄教授は「保育士などを目指す当ゼミの学生たちにとって、保育環境について考える良い実践の機会になると思ってお受けした」と話す。

 制作に携わったのは同ゼミの学生など11人。今年6月に保育所を見学し、保育士などからのヒアリングを基に学生らがデザインを考え、8月19日から制作に取り組んだ。

 1階の入り口付近には、花が咲く野原で牛や馬、ウサギ、カンガルーなどがくつろぐ絵を施した。同保育所がある六実一帯はかつて牛や馬の放牧地だったことから、牧場をモチーフにして描いたという。蒸気機関車が走る線路も描かれ、線路がトンネルを通って続く先は、2階のトイレ付近に描かれた海の中の世界。フグ、ペンギン、イルカなどが泳ぎ、機関車の形の潜水艦も航行する。

 「あえて子どもたちが園内で過ごす時間帯に制作することで、学生たちが保育の雰囲気を体で感じながら描くことができたと思う。制作中に園児や保育士からさまざまな感想やリクエストを聞くことができ、それが制作のヒントにもなった」と大成さん。

 「今回の壁画プロジェクトのほか、当ゼミはこれまで、常盤平第一小学校で常盤平地区の活性化を目指す『松戸クリエイティブリユースプロジェクト』や松戸中央公園の美化を目指す『カラフルプロジェクト』などを行ってきた。地域の課題に目を向け、アートでその解決を目指す取り組みをこれからも行っていきたい」と話す。

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