松戸市を拠点に活動するアーティスト、小野愛(めぐみ)さんによる都市観察プロジェクト「日日(にちにち)」が8月9日に始まった。
まちづクリエイティブ(松戸市本町)が運営する、松戸駅周辺のまちづくりプロジェクト「MAD City」の一環。同社が賃貸する物件に入居する小野さんが、松戸の街を自由に散策する過程で捉えた瞬間的な思考や目に留まった情景を、「MAD City」のインスタグラムアカウントに散文や写真で記録する。約1年間、週1回程度の更新を予定している。
まちづクリエイティブ代表の寺井元一さんは「アーティストの創造性とMAD Cityの地域活動を組み合わせ、松戸の魅力を新しい形で発信する試み。アーティストが松戸を題材に作品を制作し、MAD Cityが企画や広報、場所の提供などをサポートする」と説明する。
「日日」を始めた経緯について、小野さんは「自分の住んでいる街をもう少し知りたいという気持ちから企画した。観察することで見えてくるささいなものに目を向け、記録と作品の合間にあるようなものが作れたら」と話す。この過程で得た洞察を基に、作品群を制作する予定という。
寺井さんは「アーティストの視点で松戸の新しい魅力を発見し、多くの人に伝えることがプロジェクトの目的。小野さんの作品を通じて、普段見過ごしがちな松戸の日常にある美しさや面白さを、街の方々が再発見できることを期待している」と話す。