不要本などの買い取り査定額を寄付として受け付ける仕組み「チャリボン」が現在、松戸市「協働のまちづくり基金」への寄付1件につき寄付額を500円増額している。
松戸市協働のまちづくり基金から助成を受けて実施した「おからを食べよう会」による、市内で廃棄された食料を使った料理教室
バリューブックス(長野県上田市)の協力の下、松戸市が導入した「チャリボン」。不要になった書籍やCD、DVD、ゲームソフトなどを同社が査定し、査定額を寄付として受け付ける。増額期間中は買い取り相当額に500円を上乗せする。
集まった金は2007(平成19)年に松戸市が設立した「協働のまちづくり基金」の一部として積み立て、市民活動団体が市内で行う社会貢献活動に助成する「市民活動助成制度」の原資にする。2023年度は同基金から8つの市民活動団体に助成している。「チャリボン」を通しての同基金への寄付は2021年に導入。2021年度は21万42円を、2022年度は10万2,315円を、それぞれ集めた。より多くの人に市民活動を知ってもらい、気軽に応援してもらうとともに、基金の財源の一つとしている。
寄付は「チャリボン」ウェブサイトの「松戸市協働のまちづくり基金」のページで受け付ける。対象は、ISBNコードがある書籍で、雑誌やシングルCD、百科事典などは対象外。家庭で不要になった本やCD、DVD、ゲームソフトなどを荷造りして申し込んでもらう。集荷は宅配業者が行う。段ボール箱で10箱程度以上の寄付では、同社のスタッフが訪問して選別する「訪問選別サービス」を9月末頃まで限定で用意する。
松戸市市民部市民自治課の土井脇圭祐さんは「皆さまから届いた温かなお気持ちが、松戸の市民活動の活性化につながる。協力してもらえれば」と呼びかける。
寄付額増額は6月30日まで。