松戸市の農園「加藤ぶどう園」(松戸市金ヶ作、TEL 047-388-3578)が8月3日、今シーズンのブドウ販売を開始した。
1978(昭和53)年に開業した同園。2代目で副代表の加藤正芳さんが運営する。農地の総面積は約3ヘクタール。総面積のおよそ8割でブドウを、残り2割でキウイフルーツを、それぞれ生産している。加藤さんは「周囲は梨農家が多かったが、うちは後発なので梨以外のものを作ろうと、先代・父が勝沼(山梨県)でブドウの栽培法を勉強して生産を始めた」と話す。
同農園では現在、11品種のブドウを生産。シーズン最初に収穫できる「ヒムロット・シードレス」の時期は終わり、9月初めごろまで巨峰が収穫できるという。ブラックオリンピアやシャインマスカット、スチューベンなども生産しているが収穫時期がそれぞれ異なるため、ブドウの販売は、例年9月中旬まで続く。
同農園のブドウは、直売所や直営オンラインショップで販売。ブドウ狩りもできる。市内のベーカリーで、ツォップ(松戸市小金原2)とパン・ド・ラテール(松戸市五香1)が提供するフルーツサンドやデニッシュにも使用されているという。土曜・日曜・祝日にはイタリア料理店「パストール」(松戸市本町)が同農園にキッチンカーで出店。同農園のブドウを使用したスムージーのほかパスタなどを販売している。
同農園は昨年、直売所の隣に子ども用の遊具を設置。今年は、来園客がレジャーシートを敷いて休憩や食事ができる「ピクニックエリア」とブドウの房に掛けられた袋を外して撮影しやすくした「写真スポット」を新たに設けた。加藤さんは「農園に足を運んでくれるお客さんを大事にしたい、お客さんに喜んでもらいたい」と話す。
営業時間は10時~16時。試食用の小房が付くブドウ狩りの入園料は、大人(中学生以上)=300円、子ども(3歳~小学生)200円。もぎ取ったブドウは要購入。ブドウ狩りの予約は「じゃらんnet(ネット)」で受け付ける。シーズン中は無休(荒天時に休園の場合あり)。