松戸市は12月16日、「松戸市コミュニティーバス」の実証運行を開始した。
「子どもから高齢者まで、どこに暮らしていても移動が便利な街」を目指す同市初となるコミュニティーバスは、総合医療センター、馬橋駅、北松戸駅をつなぐ形で運行する。実証運行の結果を基に、コミュニティーバスやデマンドタクシーなど路線バスを補完する交通網の整備を進める。
高齢者の外出機会の促進を図るため、実証運行区域に居住する満70歳以上の住民に「シルバー割引証」を交付。同証を提示することで180円の運賃が半額となる。
デザインや愛称については、市民の協力を得て決定。ラッピングデザインは、県立松戸高校の芸術科の生徒20人が作成したものから、担当教員や地元町会・自治会長による「中和倉地区分科会」の選定を経て決まった。愛称は2月9日まで広く募集し、ホームページや広報などで活用する。
同市交通政策課の岡崎尚美さんは「アンケート等のデータを踏まえ、バス停やルートの変更などを採算性とともに検証し、より利用しやすい地域に根ざしたコミュニティーバスを目指したい」と意気込む。愛称募集について、「子どもから高齢者まで多くの方に愛されるバスになれば。松戸市やラッピングに似合う名称をお待ちしている」と応募を呼び掛ける。
実証運行は2019年3月31日まで。