江戸川大学(流山市)で3月5日、「インターナショナル・オープンデータデー2016」が開かれた。主催は「Code for Nagareyama」と「Code for KASHIWA」、後援は流山市。
「Code for Nagareyama」代表の白澤美幸さん
インターナショナル・オープンデータデー(IODD)とは、世界中の国や都市などの公共機関が取り組んでいるオープンデータ政策をサポートして、その利用を促進するための世界で同時開催されるイベント。2015年は国内62カ所でおよそ1800人が参加した。主催する「Code for」は、地域の問題解決をIT活用により行う有志団体。
オープンデータは、施設や人・物などのさまざまな情報を集めて、誰でも自由にその情報を使えるようにする仕組み。流山市では、市の蓄積してきた情報をオープンデータとして公開し、住民のために利用することを進めている。同イベントでは、利用者である住民と、提供者である市が一堂に会し、さまざまなアイデアを出して課題解決に取り組んだ。
当日は、「流山イベントサイト」「熱環境データ活用」「柏&流山市公式サイトのユーザビリティ改善」などのアイデアソン、グラフィックレコーディング手法を用いた「SNSといじめについて考える」ワークショップ、小学生を対象としたレゴ社「マインドストーム」を使った「プログラミング教育体験」を行った。
「Code for Nagareyama」代表の白澤美幸さんは「こうした活動は子育て世代が中心になって行われているが、地域貢献に意欲があっても時間的な制約があるため、SNS、メールなどのネットを利用して意見を交換し、月に1度、休日プログラミング教室という形で顔を合わせるなどして、無理のない活動を心掛けている」と話す。
「このイベントはオープンデータの推進に役立つのはもちろん、地域住民の意識を高めると共に『楽しく地域活動に参加する』という事を行動に移せる数少ない機会。今後は、同イベントで出たアイデアを実現するために、市や他地域との連携も深め、継続的な活動に結び付けていきたい」と白澤さん。