建設技術展示館(松戸市五香西6)が5月31日、リニューアルオープンした。
リニューアルオープンに先立ち、本郷谷健次市長(左から2人目)らが屋内展示場の前でテープカットを行った
国土交通省関東地方整備局が、建設技術に関する情報提供および新技術の活用促進などを目的に運営する施設で、最新の建設技術や取り組みをパネルや映像、模型などで展示。1999(平成11)年11月にオープンして以来、約27万人が訪れた。
展示内容は2年に1回入れ替え、毎回テーマを定めて出展企業・団体を公募している。今回は、「防災・減災・国土強靱(きょうじん)化、インフラ長寿命化技術」「インフラ分野のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術」「インフラ分野の脱炭素化・GX(グリーントランスフォーメーション)技術」の3つのテーマで73社が出展しているほか、国・地方自治体・大学などの取り組みも紹介する。
リニューアルオープンに先立って開かれた記念式典では、廣瀬昌由・関東地方整備局長、本郷谷健次市長らがあいさつした後、屋内展示場の前でテープカットを行った。
屋内展示場では、出展者ごとに建設技術を紹介したコーナーのほか、古代から現代までの建設技術の移り変わりをディスプレーやパネルで紹介したコーナー、橋の仕組み、建設に使う材料などを子ども向けに分かりやすく説明した「ふれあいコーナー」、建設現場などで活用されている最新デジタル技術の体験コーナーなどを設置。災害時に活躍している災害対策車両も見学できる。
屋外展示場には、2011(平成23)年の長野県北部地震で被災した橋脚や、東京・新宿駅前の新宿跨線橋架け替え工事に伴い撤去した約60年前の橋梁(きょうりょう)、1968(昭和43)年に開発された国内初の水陸両用ブルドーザーなどを展示。障害のある歩道とバリアフリー歩道を模した道路の上を車いすで走って比較する「バリアフリー体験」なども用意する。
個人の来場者で、展示館内の見学のみの場合は申し込み不要。災害対策車両の見学、職員による説明、デジタル技術やバリアフリーなどの体験を希望する場合は、ウェブサイトで申し込みが必要。企業・学校など団体での見学のほか、家族単位など少人数の見学にも対応する。
開館時間は10時~16時。土曜~月曜休館。入館無料。