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松戸市常盤平のシェアハウス説明会開催-「多世代」「まちとつながる」をコンセプト

シェアハウス「みかんハウス」の説明をする企画を担当するエヌキューテンゴの影山知明さん

シェアハウス「みかんハウス」の説明をする企画を担当するエヌキューテンゴの影山知明さん

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 コワーキングスペース「FANCLUB」(松戸市本町)で7月29日、常盤平に「多世代」「まちとつながる」をコンセプトに建築中のシェアハウス「みかんハウス」の第3回説明会が開催された。

建築中の「みかんハウス」。木造建築で、奥行きのある造りとなっている

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 同物件は、事業主の川西諭さんの思いが強く反映されている。「もともと古い平屋の賃貸住宅が3棟建っていたが、老朽化して空き家になると大手業者から一括借り上げのアパートの新築を提案された。ビジネスとしてはありだが、自分としてはあまり魅力を感じなかった」。

 「9年間の1人暮らしの経験で寂しさを感じたし、海外のシェアハウスも経験して、お互いを尊重していれば、家族のように豊かな人間関係を築いて暮らせることも知った。自分の住みたいと思える賃貸住宅を作ろうと決めた」と川西さん。人のつながりを重視した取り組みをしてきたエヌキューテンゴ(東京都杉並区)にその思いを具現化するための企画を依頼した。

 「多世代が住める」「まちとつながる」シェアハウスをコンセプトに設計したのは、studio PRANAの林美樹さん。性別や家族構成、世代別に暮らす上での人の動線や必要な設備、外部との接点となる「パブリックコモンスペース」など、間取りを豊富な経験と知識から導き出している。

 エアコンなしでも快適性を保(たも)てるように通気性や採光を確保したり、プライベートコモンスペースに「ペレットストーブ」を設置したりするなど「気持ちよさ」を大事にし、全体的な仕様としては、「賃貸物件」ではなく「分譲物件」の品質でぜいたくな造りになっているという。

 エヌキューテンゴの影山知明さんは「都市に住む人たちは、田舎の共生の不自由さから逃げ出し、都市へ出て自由を獲得してきたが、孤立を生んだ。今後の人との新しいかかわり方としては、都市での自由と共生を両立できる取り組みが必要になってくる」と話す。

 同物件の完成は11月上旬を予定している。

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