浮ヶ谷邸(松戸市松戸)で2月21日、「今までになかった飲食店をつくるアイデア会議by未来食堂」が開催された。主催はまちづくりクリエイティブ(松戸市本町)。
浮ヶ谷邸は、数年前より空き家となっていたが、「地域のために活用してもらいたい」というオーナーの希望があり、「食」を通して地域とつながることできる店作りをコンセプトとした、空き家活用プロジェクトが始まった。このプロジェクトは他にも千葉大学大学院園芸学研究科や企業が連携しながら企画を行っている。
同イベントは2月19日から21日まで開催された、同大学が主催する「空き家活用プロジェクト『空き家をつかったみんなの居場所づくり展』」と同時開催され、会期中にはほかに空き家活用の事例紹介などのトークイベントも行われた。
当日は未来食堂(千代田区)を主宰する小林せかいさんを招き、今後飲食店へと姿を変えていく浮ヶ谷邸を、どのような飲食店にしていきたいかを参加者と一緒に語った。未来食堂は事業計画や決算書などをインターネット上に公開、50分の労働で1食が無料になる「まかない」など、ユニークな取り組みが注目を集めており、同イベントでもアイデアを実現化するためのイメージの持ち方などを小林さんが紹介した。
参加者から出されたさまざまなテーマのうち、「地域の困り事を店で集め、その問題を解決したら1食を無料にする」という取り組みを実現するには、どのようなモデルが考えられるか、小林さんの助言を得ながら参加者らが案を深めた。
今後、浮ヶ谷邸は防水や耐震補修などの工事が入るが、工事が終わった節目などに今回のようなイベントを開催し、将来的には地域とつながる飲食店のコンセプトに共感した店主に物件を貸し出す予定。