ムエタイ&キックボクシング「アントジム」(松戸市幸谷)に所属する佐藤忠勝さんが9月27日、ディファ有明(東京都江東区)で開かれるムエタイ・イベント「スク・ウィラサクレック X」でプロデビュー戦に臨(のぞ)む。
「アントジム」レックハーイ・マツモト会長(左)と佐藤忠勝さん(右)
W.P.M.F(世界プロムエタイ連盟)公認の同イベント。当日は10組の男女選手による試合を予定している。「BOKEYAカフェ&バー」(松戸市新松戸1)店主の佐藤さんは現在41歳。今回がプロデビュー戦となる。15歳から始めたボクシングを網膜裂孔により25歳で断念したという佐藤さんは「結婚して家族を持ってからはボクシングから遠のいていた」と振り返る。
同ジムのレックハーイ・マツモト会長は「ムエタイは選手のダメージが重篤(じゅうとく)になる前にレフェリーが止めるので、ボクシングやほかの格闘技と比べるとけがが少ない。プロになるのに年齢制限がなく、病歴も完治していれば問題ないので佐藤さんのようなアラフォーデビューも夢ではない」と話す。
佐藤さんは、2年前に同ジムでムエタイを始めた当初、アマチュアの試合出場を目指したという。「もともと佐藤さんはアップスタイルのボクサーで、キックもムエタイ向きの形(かた)だった」とマツモトさん。アラフォーでのプロデビューはまれで、子どものころから始めて引退する年齢が20代後半~30代前半だという。
佐藤さんは「練習するうちに若者と比べても体力や技は劣らないと感じるようになったので、プロを目指すことにした」と話す。佐藤さんのリングネームは「ナンファーCHU」。「対戦相手はプロ2戦目の選手だが勝つつもりで戦う」と自信を見せる。
佐藤さんは「自分は特別ではなく、ムエタイはだれでも勇気を持ってやればできる。同世代の人にも挑戦してもらいたい」とアピールする。
15時30分開場、16時試合開始。観戦料金は、SRS席=12,000円、RS席=10,000円、S席=7,000円、A席=5,000円。問い合わせは、ウィラサクレック・フェアテックス(TEL 03-3876-4900)まで。