
「ヤゴ救出作戦2025」が6月1日、松戸運動公園(松戸市上本郷)のプールで開かれる。
「不登校親子応援ねっと」が昨年7月に開いた「スクールソーシャルワーカーと話そうの会」の様子
千葉県北西部で活動する団体「不登校親子応援ねっと」が主催する。同団体は不登校の子どもを抱える母親たちが、学校以外の場所でどこに相談してよいか分からなくて困った経験から、自分たちで情報を集めて教師やカウンセラーに情報を届けようと、2008(平成20)年に設立された。
情報冊子「不登校親子応援ガイドマップ」の発行のほか、不登校児・保護者の支援団体による講演会、不登校に関するさまざまな情報を提供するインターネットラジオ番組「不登校ぽれぽれラジオ」の放送などの活動を行っている。
「ヤゴ救出作戦」は同団体が子どもたちを見守り、成長を応援する活動の一環として昨年始めたもので、同公園のプールに生息するヤゴが、プールの清掃によって排水口から流されてしまわないよう、プールの営業が7月に始まる前にヤゴを捕り、持ち帰って成虫のトンボになるまで飼ってもらう。昨年6月に開かれた前回の「ヤゴ救出作戦」には約300人が参加した。
「不登校親子応援ねっと」代表の景山益代さんは「学校に行く、行かないにかかわらず、子どもたちが自然と親しむことは重要。学校に行っていれば、プール開きの前に校内のプールの掃除をする時にヤゴを捕ったり見たりする機会もあるが、学校に行けない子、行かない子はその機会がないため、不登校の子どもへの教育機会の確保の一つとして取り組もうと考えた」と話す。
「子どもたちがヤゴを家で飼ってトンボになるまで観察できる機会は年々減っている。秋に卵で産み落とされ、冬から春にかけて水の中で成長してきたヤゴが、夏にかけてトンボに羽化する自然の営みを観察することで季節を感じてもらえれば。他市からの参加も歓迎」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~13時(9時40分受け付け開始)。参加費は1人300円(未就園児無料)。参加対象は高校生までとその保護者で、不登校かどうかを問わず参加可。定員は400人。申し込み不要。雨天決行。魚すくい用の網、ヤゴを持ち帰る容器、着替え、タオル、履き替え用の靴、雨天の場合はレインコートの持参が必要。