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JR松戸駅の屋上でホップ栽培 オリジナルクラフトビールを今秋発売へ

ホップの苗の手入れをする松戸駅の職員

ホップの苗の手入れをする松戸駅の職員

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 JR常磐線松戸駅(松戸市松戸)の駅舎屋上の遊休スペースを活用した都市型ホップ農園が5月22日、報道陣に公開された。

JR線松戸駅の駅舎屋上にプランター8基を設置し、ホップを栽培している

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 同駅と、ブルワリーパブ「松戸ビール」(松戸市松戸)、まちづくり会社「まちづクリエイティブ」(本町)が協働して3月に発足した同農園。約20平方メートルのスペースにプランター8台を設置し、64本のロープにホップのつるをはわせて栽培している。

 JR東日本は2023年7月、地域活性化と駅の新たな魅力創出を目指し、アルコール飲料で沿線を盛り上げる方針を打ち出した。同社と松戸ビールとのコラボ商品として、2023年には紅茶フレーバーのビール「常磐セゾンJJ06」、昨年にはコーヒーフレーバーの「常磐の珈珀(こはく)JL25」を、常磐線松戸駅・新松戸駅の職員も参加して開発した。

 今回のプロジェクトはこの取り組みを進化させたもので、松戸駅の職員が栽培するホップを原料として、新たなコラボ商品となるクラフトビールを製造。今年10月ごろの発売を目指している。フローラルな香りが特徴の「カスケード」、コショウのようなスパイシーな風味とかんきつ系の香りが特徴の「コロンバス」の2品種のホップを栽培しており、8月ごろにビールの原料となるまり花を収穫できる見込みという。

 松戸駅の職員で、JR東日本松戸統括センター副長の高見沢千春さんは「ホップ栽培に取り組む中心メンバーは3人だが、水やりを手伝わせてほしいと申し出る職員など、最大で約20人が栽培に携わっている。現在松戸駅は改良工事中のため、この場所でホップを栽培するのは今年限りで、来年以降は常磐線沿線の別の場所に移動する計画だが、プロジェクト発祥の地として松戸駅にも一部残したい」と話す。

 まちづクリエイティブの寺井元一社長は「市外の人に松戸をアピールできる分かりやすい土産物を作りたいと思い、クラフトビール開発プロジェクトの運営をしている。常磐線沿線には宝酒造やキリンビールなどの工場があり、アルコール飲料との親和性が高い。松戸の近隣や常磐線沿線の自治体とつながりながら、地域を盛り上げていきたい」と話す。

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