「第22回 お寺でコンサート」が12月3日、東漸寺(松戸市小金、TEL 047-345-1517)の本堂で開かれる。
東漸寺は1481年、経譽愚底運公(けいよぐていうんこう)上人が根木内に開創した浄土宗の寺院。その約60年後に現在の場所に移築され、江戸時代初期には関東十八檀林の一つとされるなど幕府の保護を受けた。
明治政府の仏教排斥運動で多くの仏堂を失ったが、現在でも境内で樹齢340年の桜や梅、紅葉など四季の自然が楽しめ、浄土宗の宗祖である法然上人命日の法要に由来する「御忌まつり」や除夜の鐘でにぎわう。
「お寺でコンサート」は北小金駅周辺のまちづくりを推進する団体「小金の街をよくする会」と東漸寺が主催。歴史と緑の街・小金に文化性のあるイベントを創出したいと考え、まちづくり活動の一環として行っている。毎年春に行っていたが、2020年からコロナ禍のため翌年から中止になっていた。
今回は「チェリスト伊藤悠貴が奏でるバッハの無伴奏チェロ組曲で至福のひとときを」と題して開催。住職の鈴木悦朗さんは「4年間コンサートを中止していたため、開催についての問い合わせが増えていた。職員から『最近は紅葉の時期に寺を訪れる人が増えているので、紅葉の最盛期に開けば喜ばれるのではないか』という提案で秋の開催になった」と話す。
「晩秋の東漸寺で、色づいた紅葉に響き渡るチェロの音色に、癒やしのひとときを過ごしてもらえたら」と来場を呼びかける。
13時30分開場、14時開演。チケットは4,000円。東漸寺で販売するほか、同寺と「ユニバース」(TEL 047-349-5323)が電話で予約を受け付ける。