「柏セントラルウォーカブル社会実験」が3月8日から、柏駅や柏市役所の周辺で行われる。
民間の駐車場として利用されていた土地を、園庭のない保育園に貸し出した「子どもサンカク広場」(2019年実施)
一般社団法人柏アーバンデザインセンターが主催する、柏のまちの歩きやすさを検証する社会実験。「柏市役所周辺には親子連れが楽しむ機能を持った施設があるが、柏駅からわざわざ歩いて訪れない」という課題に対し、柏駅から柏市役所までの経路の快適性や情報発信を高めることで、巡る楽しみを高めて回遊人口を増やすことができるかどうかを検証する。
柏駅から柏市役所周辺までの6カ所に、休憩できるベンチや案内サインを設置する。統一されたデザインのものを設置することで、柏市教育福祉会館、柏市立図書館本館など目的地までの誘導を行い、回遊性が高まるかどうかを調査する。ベンチと共にQRコードを設置して、スタンプラリーを3月10日~20日に行い、その効果も検証する。
柏アーバンデザインセンターは2015(平成27)年に設立され、まちづくり拠点としてさまざまなプロジェクトを展開している。民間の駐車場だった土地を園庭のない保育園に貸し出す「子どもサンカク広場」は2020年度のグッドデザイン賞を受賞した。
同法人の梅岡恒治さんは「社会実験の実施結果は、現在策定を進めている『柏セントラルウォーカブルビジョン』に反映し、居心地が良く歩きたくなる柏駅周辺のまちづくりに生かしていくが、それ以上に柏のまちを歩いてもらい、新たな魅力を発見してもらえれば」と話す。
3月29日まで。