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松戸で新緑に囲まれて演奏会-宮沢賢治の詩と音楽がコラボレーション

「第5回ドコでもシアター」の様子。新緑の中、木陰での演奏に聴き入る観客

「第5回ドコでもシアター」の様子。新緑の中、木陰での演奏に聴き入る観客

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 松戸の「21世紀の森と広場」(松戸市千駄堀)で5月31日、「詩と音を、緑風のリズムにのせて」をテーマに宮沢賢司の詩と音楽のコラボレーションによる演奏会「第5回ドコでもシアター」が開催された。

松戸観光大使でもあるstudio-MoC代表萩野正和さん。「ドコでもシアター」の現場ではプロデューサーとして大忙しだ。

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 演奏は、東京芸術大学音楽学部の学生、院生、卒業生を中心とした、詩と音楽のコラボレーションを実験する日本唯一のパフォーマンスグループ「VOICE SPACE」。演者は、同グループメンバーの豊田耕三さん(アイリッシュフルート&ホイッスル)、澤村祐司さん(箏)、石井千鶴さん(鼓)、渡辺元子さん(尺八)、中村裕美さん(作曲・ピアノ)の5人が出演した。セットリストは、オリジナル曲で「こころ ころころ」(詩=谷川俊太郎、曲=中村裕美)、「恋」(詩=佐々木幹郎、曲=澤村祐司)、「おれはひとりの修羅場なのだ・春~風が吹き風が吹き」(詩=宮沢賢治、曲=中村裕美・小田朋美)の3曲。夏日の暑い中、新緑に囲まれた演奏会に多くの人が足を止めて聴き入っていた。

 主催は、まちづくり・地域づくり団体「studio-MoC」で、市との共催。同団体代表の萩野正和さんは設計事務所でコンサルタントの仕事をする傍ら同団体を運営。同イベントは、萩野さんの松戸市への働きかけで実現した。2012年10月に社会実験としてスタートし、趣向を凝らしたテーマで回を重ね今回で5回目となる。累計で2800人ほどの観客を動員し、公園財団による「公園・夢プラン対象2013」の「実現させた夢部門」で受賞も果たしている。

 音響設備や椅子などは市が用意したものを使うことができるようになったが、「一流の音楽家に出演してもらうため予算的には大変だが、子連れのお母さんがベビーカーを押して気軽に鑑賞できるという当イベントならではの需要を知ることができて、まだまだ発展する余地があると感じている。飲食を提供するカフェなども誘致してきたが、今後はそうした需要を踏まえたうえで、飲食を含めた公園内でしか味わえない雰囲気の中でのイベントを企画したい」と萩野さん。次回開催は8月後半を予定している。

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