
松戸市は、市内の公共施設など15カ所に6月3日から不要品回収ボックスを設置し、衣類・雑貨の回収を行っている。
松戸運動公園(松戸市上本郷)管理事務所内に設置された「PASSTO」の不要品回収ボックス
ECOMMIT(エコミット、鹿児島県薩摩川内市)が運営する資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を、同社の呼びかけを受けて松戸市が導入した。東京都東大和市、神奈川県鎌倉市、浜松市などが自治体として同社のサービスを導入しているが、千葉県の自治体の中では松戸市が初めて導入する。
今年1月から松戸市役所本館(松戸市根本)に不要品回収ボックスを設置しており、5月末までに2500キロの衣類を回収したという。今回新たに、松戸市役所小金支所(小金)、松戸市総合福祉会館(上矢切)、六実市民センター(六高台)など14カ所に設置。回収ボックスは対象品目によって「衣類」と「雑貨・おもちゃ」の2種類あり、施設によっていずれか、または両方が設置されている。
回収するものは、シャツ、ジャケット、スカート、ズボン、ワンピースなど各種衣類のほか、バッグ、ベルト、帽子などのファッション雑貨、プラモデル、ぬいぐるみ、楽器などのおもちゃ・ホビー用品。制服、下着、和服や、汚れたもの、破損したものは回収しない。
PASSTOで回収された不要品は、ECOMMITの循環センターで選別され、国内外でリユース品として再流通させるほか、リユースが難しいものはリサイクルパートナーを通じて再資源化などを行うという。
ECOMMIT広報担当の鈴木衣津美さんは「家庭で使わなくなった衣類や雑貨など、PASSTOで回収された不要品の約98%はリユース・リサイクルされる。捨てるのではなく、次に必要な場所へ届ける仕組みとして、松戸市の皆さまにPASSTOを活用してもらえたら」と呼びかける。