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松戸のアーティスト滞在施設が滞在者募集 制作活動を支援

アーティストによる滞在制作の様子(写真撮影:加藤甫)

アーティストによる滞在制作の様子(写真撮影:加藤甫)

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 アーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR(松戸市本町)が、「MATSUDO “QOL” AWARD」と題し、同施設に滞在して制作活動を行うアーティストを7月26日まで募集している。

PARADISE AIR外観。パチンコホール「楽園」の上層階にあり、かつてホテルだったビルを活用(撮影:加藤甫)

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 PARADISE AIRは、一般社団法人PAIRが運営。アーティストに滞在・制作の場所を一定期間提供し、移動と制作活動を支援してきた。

 施設はパチンコホール「楽園」の上層階にあることから、楽園を意味する「PARADISE」と、アーティスト・イン・レジデンス(Artist In Residence)の略称「AIR」から「PARADISE AIR」と名付け、2013年に活動を開始。江戸時代に水戸街道の宿場町として栄えた「松戸宿(しゅく)」にあった文化といわれる「一宿一芸」になぞらえ、アーティストに無償で滞在場所を提供する(一宿)代わりに街に新たな作品や視座(一芸)を残してもらう活動を行い、国内外のアーティストが行き交う文化・芸術のトランジットポイントを目指している。

 今回の公募では松戸駅から60分圏内に居住するアーティストを対象に選出。アーティストはPARADISE AIRのレジデンスルーム1部屋の無償提供、滞在期間中の生活に使える支援金(1日あたり3,000円)の支給、過去に同施設に滞在したアーティストとのオンライン交流の機会などの形で制作活動の支援を受けられる。滞在期間は6月16日、7月14日、8月11日からそれぞれ3週間。応募はPARADISE AIRウェブサイトの応募フォームから受け付ける。

 PAIRで広報を担当する藤末萌さんは「もともとは松戸ゆかりのアーティストを応援するために昨年始めたMATSUDO AWARDだが、今年は松戸市近隣のアーティストを応援することで松戸にゆかりをつくってもらうことを目的にMATSUDO “QOL” AWARDとして形を変えて実施している。新型コロナウイルスが世界中に広がり、海外や国内遠方に住むアーティストが松戸を訪れることがとても難しい状況の中でも、アーティスト・イン・レジデンスとしてできることを考えた」と話す。

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